実家を相続したが…どうしても売れない家の処分方法【6選】
実家を相続したが…どうしても売れない家の処分方法【6選】
親の死後、相続した実家や土地をどう処分すべきか悩んでいませんか?特に「立地が悪い」「築年数が長い」など、なかなか売れずに残ってしまう物件は困りますよね。
そのまま保有していても、固定資産税の負担や近隣とのトラブルが心配事となります。そこで今回は、どうしても売れない家の処分方法を6つ紹介します。ご自身に合った方法はどれか、考えてみてくださいね。
不動産会社に買い取ってもらう
「売却活動しても売れない…。」「内見があるのに決まらない…。」そんな時は不動産買取を検討してみましょう。不動産会社に買い取ってもらえば、売却活動をする必要はなく、1〜2か月で現金化が可能です。遺産分割もスムーズに進みますよ。
買取のデメリットは、売却価格が市場価格よりも安くなってしまう点です。特に古家が付いている場合、仲介価格の半分程度が相場です。差額が発生する理由は、不動産会社が解体や再販売のコストを負担するためです。それでも解体費用や転売時の利益を考えれば、納得のいく選択かもしれません。「多少金額が下がっても構わないから早めに手放したい」と思っているなら、不動産会社に相談してみましょう。
家を解体、更地として売る
建物は古いけれど、立地条件は良いという場合は、家を解体して更地として売るのはどうでしょう?
思い出の詰まった実家を壊してしまうのは寂しく感じるかもしれません。しかし更地にすると、家を建てたい人や土地活用したい人の目に留まりやすく、買い手が見つかりやすくなります。
なお、解体工事には高額な費用がかかります。事前に十分な収益を見込めるか確認したほうがよいでしょう。解体業者や不動産会社と相談してみてくださいね。
空き家バンクに登録してみる
処分を急いでいないのなら、空き家バンクに登録するのもひとつの手です。空き家バンクとは市区町村が提供する「空き家のマッチングシステム」です。各自治体が窓口となり、空き家を売りたい人と買いたい人をつないでくれます。
仲介による売却では、資産価値が低い(=売れにくい)物件は掲載してもらえない可能性があります。一方、空き家バンクでは資産価値にかかわらず掲載可能で、新たな住人を見つけるきっかけになります。「築年数が古い」「立地が不便」といった物件でも、田舎暮らしを希望する人には喜ばれるかもしれません。
福岡県福津市の場合、担当部署は福津市都市管理課です。電話番号0940-62-5036に相談してみてください。参考:空き家バンク/福津市
自治体に寄付する
あまり知られていませんが、土地は自治体に寄付(寄贈)できる場合もあります。自治体ごとに定められた条件を満たせば、無償で引き取ってもらえます。ただし「地域の有効活用に役立ちそうな土地」が対象となります。利用しにくい土地は断られてしまうのです。
土地を寄付する際の大まかな流れは以下の通りです。
- 自治体の担当窓口へ事前相談する
- 土地の調査、審査
- 必要書類を自治体に提出
気になるなら、まずは役所に相談してみましょう。
相続土地国庫帰属制度を利用する
「相続土地国庫帰属制度」とは、相続(遺贈)によって取得した土地を、国に引き取ってもらう方法です。特に「過疎地域」「森林・農地」など管理が難しい土地の処分におすすめです。2023年4月に始まった新しい制度のため、初めて聞いたという方がほとんどでしょう。
なお、国庫帰属が認められないケースもあるので注意してください。例えば以下のような土地は却下されてしまいます。
- 建物が残っている
- 抵当権の登記がある
- 地役権が設定されている
- 入会権が設定されている
- 森林経営管理法の経営管理権が設定されている
相談先は、土地が所在する都道府県の法務局・地方法務局(本局)、不動産登記部門(登記部門)です。窓口での対面相談と電話相談が選べますよ。
参考:法務省:相続土地国庫帰属制度について
相続放棄する
「明らかに売却できそうにないから、相続自体を避けたい…。」相続放棄は、そんな時の最終手段とも言えます。相続放棄とは、財産を一切受け取らないための手続きです。相続放棄が受理されると、固定資産税の支払いや空き家の管理などから解放されます。
ただし、相続を知った日から3カ月以内に家庭裁判所にて手続きをしなければなりません。期限内に手続きがされない場合は承認したものとみなされ、プラスの遺産もマイナスの遺産もすべて引き継ぐことになります。
書類は自分で作成できますが、不備があると認められない可能性があります。弁護士や税理士・司法書士など専門家のサポートを受けながら進めましょう。
福岡県福津市では弁護士に無料相談できます(1年度に1回30分)。詳しくは無料法律相談/福津市をご覧ください。
まとめ
今回は「相続したものの、なかなか売れない家」をどのように処分するか、具体的な方法を6つ紹介しました。手っ取り早いのは不動産会社に買い取ってもらう方法ですが、メリット・デメリットを比較して状況に合った方法を選んでください。
不動産を保有していると税金や維持管理費用がかかるだけでなく、さまざまなリスクも伴います。できるだけ早めに手放せるよう、今すぐ行動に移しましょう。
もし不安や疑問があれば専門家に相談しましょう。私たち和光不動産は、福岡県福津市・古賀市・宗像市の不動産売却・管理に関するご相談に応じております。ぜひお気軽にご連絡ください。