【高く売れる?】角地のメリット・デメリット
【高く売れる?】角地のメリット・デメリット
角地の売却を考えている方は「高く売れるのでは?」「買い手が見つかりやすいのでは?」と期待するかもしれません。確かに角地は多くの魅力を持ち、不動産市場において高い人気を誇ります。筆者である不動産会社の立場からもおすすめできる土地です。しかし一方で避けられてしまう理由も存在します。
そこで今回は角地の持つメリット・デメリットをわかりやすく紹介します。高額成約へ導くために、角地の特徴を理解しておきましょう。
角地のメリット
角地は、正面と側面の2つ以上の辺が道路に接する土地です。角地はメリットが多く人気が高いのが特徴です。相場よりも多少価格が高くても、すぐに買い手が見つかるでしょう。まずは角地ならではの魅力を見ていきましょう。
建物の建築面積を増やせる
不動産を所有している方は「建ぺい率」という言葉を聞いたことがあると思います。建ぺい率とは、「敷地面積に対してどれだけの面積の建物を建ててよいか」を定めた建築基準法です。
福津準都市計画区域のうち、用途地域の指定のない区域の建ぺい率は70%です。敷地面積200㎡の場合、最大140㎡(200㎡×70%)までの建物を建てられる計算です。
しかし、角地緩和という特例が適用されると、建ぺい率は10%加算されます。例えば建ぺい率70%の地域でも上限が80%になります。同じ広さの土地でもより広い建物を建ててもよいため、購入希望者が見つかりやすいのです。
間取りの自由度が高い
通常、家の玄関や駐車場は道路に面した側に配置されるため、この部分の設計が間取り全体のカギになります。「せっかくのマイホーム、理想の間取りじゃない…」など困ってしまう場合もあります。
しかし、角地は2方向が道路に面しているため、玄関の位置を自由に選べるなどより自由に設計できます。住む人のライフスタイルや好みに合わせた家づくりが実現し、居住者の満足度も高まります。
日当たりがよく、開放感がある
角地は隣接する建物に囲まれていないため、日当たりがとても良いです。特に南東角地は、朝日から夕日まで長時間日が当たり、明るく快適な生活空間を実現します。「洗濯物が乾きやすい」「日光を感じながら生活できる」といった点を、多くの方が評価しています。
また、視界に建物が少ないことから圧迫感が少なく、より広く感じられ、家族がリラックスできるのも強みです。
売却価格が高い、買い手が見つかりやすい
角地はその特性上、資産価値が高く評価されやすいです。売却時には一般的な土地よりも高い価格での取引が期待できます。また、角地の持つメリットに惹かれる買い手も多く、比較的売却がスムーズに進む傾向にあります。
角地を所有している方は、その潜在的な価値を見逃さず、早めに不動産会社に相談してみることをおすすめします。
角地のデメリット
角地は不動産市場において人気が高い土地ですが、「角地なのに売れない」「なんとなく所有し続けている」という方もいます。土地を所有しているだけで固定資産税や都市計画税などの税金が課せられるので、できるだけ早く手放したいですよね。ここからは角地が売れない主な理由を説明します。
日当たりが良すぎる
角地の魅力のひとつは良好な日当たりですが、これがデメリットに転じることもあります。例えば南向きの角地では、夏の強い日差しが室内を暖めるため、「冷房をつけても涼しくならない」といった不満をよく聞きます。また、西日は室内を眩しくし、カーテンを常に閉めていなければならないケースも…。
場合によっては遮熱・断熱対策などの追加投資や、間取りの再検討が必要になるでしょう。
通行人からの視線が気になる
角地は開放感がある反面、通行人から見られてしまうというデメリットも存在します。「開放的なリビングを望んだけれど、結局窓やカーテンを閉め切ったまま生活している」という声も少なくないのです。
このような状況を回避するために、プライバシーを守る目隠し用のフェンス・ブロック塀・植栽などの対策を取る必要があります。
全体的にコストが高くなる
角地はその資産価値が高いからこそ購入価格も上がり、土地や固定資産税に関する費用も増加します。
意外と見逃しがちなのが、外構工事です。角地の特性上、一般の宅地よりも多くの外構を要するためコストが高くなります。例えば交通量の多い角地では、通行人の視線を遮るためや交通事故のリスクを抑えるために2面分の外構工事をしなければいけないでしょう。
角地を売り出してもなかなか売れない場合は「予算オーバー」が原因かもしれません。
まとめ
この記事では、不動産売却を検討されている方に向けて、角地のメリットとデメリットを紹介しました。
角地は高く売却できる可能性がありますが、必ずしも高額で売れるとは限りません。不動産の価値は多くの要因によって変動しますので、まずは専門家による査定を受け、真の価値を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
当社 和光不動産は福岡県福津市を中心に、不動産売却に関する豊富な経験と知識を持っております。角地をお持ちの方、不動産売却をご検討中の方は、ぜひ当社にご相談ください。